Base Ball Bear と音楽 - ポップの神様

ひとつ前の記事で一番好きなアイドルについて書いたので、この記事では一番好きなアーティストについて書きたいと思います。
このブログはアイドルブログですが今回の記事はアイドルとはあまり関係のないものになります。
私が一番好きなアーティストはBase Ball Bearです。
Voの小出祐介は大のアイドル好きとして知られているのでアイドルファンの方でも名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
嗣永桃子のぷりぷりプリンセスにゲスト出演したり、東京女子流のアルバムにコメントを寄せたり、メジャー3枚目のアルバム「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」ではBerryz工房の熊井友理奈をCMに起用しています。

このCMの熊井ちゃんは神がかっていると思います。さすがこいちゃん！

Base Ball Bearの魅力

未知のコード感を持つバンド

メジャーデビューの時にBase Ball Bearのキャッチコピーとして使われたものです。
その独特なコード進行は他のバンドとは一線を画します。
私がBase Ball Bearを好きになったのは偶々テレビでメジャーファーストシングルの「ELECTRIC SUMMER」のMVを見てその特徴的な曲に興味を持ったからです。
2006年のことなのでもう6年以上Base Ball Bearを応援し続けているのは飽きっぽい自分としては奇跡的なことです。

初めてエレサマを聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。

独特の世界観を持った歌詞

Base Ball Bearを考える上で欠かすことが出来ないのが歌詞です。
歌詞は一貫してVoの小出祐介が書いています。
歌詞カードを読んでいると詩集を読んでいるような錯覚を受けることがあります。
「夕方」「檸檬」「君色」「夏い」などの言葉はBase Ball Bearの歌詞の世界観を端的に表している言葉です。
最近の音楽というのは歌詞を軽視しすぎているきらいがあると思います。（とりわけアイドル音楽はもっと歌詞に拘って欲しいと思っています。）
そうした中で歌詞に一切の妥協をしないBase Ball Bearの存在は貴重な存在だと思います。

ギターロックの追求

ギターロックの追求という点でBase Ball Bearを超えるバンドは存在しないのではないでしょうか。
シンセに頼ることなくギターで完結する。
それがBase Ball Bearスタイルです。

面白い音楽を常に求めている

Base Ball Bearの根底にあるものはインディーズデビューをした2003年から現在まで変わっていないと思います。その上で常に新しい挑戦をしていると思います。
新しいことに挑戦するということはバンドにとっては非常に難しいことだと思います。
以前アーバンギャルドの松永天馬がインタビューでバンドは余計なプライドが高い、ロックがロックであり続けようとしている時点でロックじゃなくなるといった旨のことを語っていました。
このことをいち早く感じていたのが小出祐介だと思います。
メジャー1stアルバム「C」から2ndアルバム「十七歳」、そして3rdアルバム「(WHAT IS THE)LOVE & POP」へと至る過程はまさにロックとポップについて考え抜いて生まれたものだと思います。

小出祐介とアイドル

冒頭にも書きましたが小出祐介は大のアイドル好きです。
ベリキューを結成当時から応援しているという時点でそのことは分かるでしょう。
ツイッターやブログにもアイドルに関するツイートや記事が数多く出てきます。
ではなぜ小出祐介はアイドルが好きなのか？
それはアイドルの音楽というものが制約に縛られることなく、自由に面白いものを創り出すことが出来る（その土壌がある）からだと私は思います。
アイドルの音楽というのは非常にハードルが低いと思います。そこを逆手にとって色々なことに挑戦出来るのがアイドル音楽の魅力だと思います。
アイドル×テクノ（Perfume）、アイドル×メタル（BABY METAL）、アイドル×HIPHOP（ライムベリー）、アイドル×Dance&House（Tomaton'Pine）、アイドル×ロック（Buono!）などはアイドル音楽に制約があったら間違いなく生まれなかったでしょう。
このことをロックバンドの曲を作っている小出祐介は嫌というほど感じているのではないでしょうか。
そこで出した一つの答えがポップロックなのだと思います。
バンドがポップを語るのはある種のタブーのような感じがします。
しかし、小出祐介はそのようなことを気にせずポップについて語り、考え、曲を作りました。このような視点を持っていることが小出祐介の凄さであると思います。
（冷静に考えるとロックバンドのVoがアイドルが大好きなことを公言しているということも普通ではありえないことです）