Buono!ミニアルバム「SHERBET」


本日8月22日Buono!のミニアルバム「SHERBET」が発売となりました。
Buono!にとっては一年ぶりのアルバムとなります。
前作が期待外れだったので今作が果たしてどうなのかは非常に気になりました。
では早速各曲の印象について簡単に書きたいと思います。

楽曲寸評

①FERVER

1曲目の「FERVER」は作詞・作曲・編曲がボカロPのDECO*27という方です。
私はボカロは全く分からないのですが非常に有名な方らしいです。
最近ボカロPの活躍が非常に目立っていますね。
しかし、私としてはボカロPがプロデュースした吉川友の「ここから始まるんだ」が好きではなかったので非常に不安でした。
しかし、「FERVER」は中々良い曲だと思いました。
疾走感があるロックナンバーでライブで盛り上がりそうな曲だと思います。
残念な点は少し曲が軽い感じがするところですが、ライブ化けすることを期待したいと思います。

②GO!GO!ゴーダ

収録曲が発表になった時自分を含めて誰もがこの曲をお遊び曲だと思ったのではないでしょうか。
予想以上に良い曲に仕上がってます。フルで作って欲しかった!

初恋サイダー(Album version)

シングルに比べてよりライブ映えを意識した作りになっております。
個人的に「初恋サイダー」は好きな曲なのだけど何かが足りないと感じてました。
何回も聴き込んでも新たな発見が無いというのが一番近いのかと思います。
編曲が甘いのが原因だと思います。(例えば「恋愛ライダー」は聴き込むうちにどんどん好きになりました。基本的なメロディーラインはキャッチーなロックなのですが編曲が凄くしっかりしているのと遊び心に溢れた作りが「恋愛ライダー」を不動の名曲にしているのだと思います。)
その弱点が今回の「初恋サイダー(Album version)」では解消されていると思います。
個人的にはAlbum versionの方が好きです。

④未来ドライブ

R&Bテイストのバラードです。正直な所発売前の視聴段階ではこの曲だけは無理だと思っていましたが実際フルで聴くと中々良い曲だと思います。
そして、この曲を歌えるアイドルはBuono!だけでしょう。
一つの曲の中でここまで音域が変わると歌うのはかなり難しいと思います。
今のBuono!だからこそ歌える曲だと思います。

⑤BELIEVE★★★

最も初期のBuono!を感じさせる曲がこの曲でしょう。
「キラキラ」を彷彿させるという意見が散見されましたが確かに「キラキラ」に近いかもしれませんね。
「SHERBET」の中でも聴きやすい曲でしょう。個人的にも久しぶりにこういう曲を聴けて良かったです。
アルバムに1曲はこのような曲があって欲しいですね。

⑥夏の星空

Buono!の今までの曲で最もバラードらしい曲だと思います。
しかし、この曲も難しい曲ですね。
ただこの曲によってBuono!の引き出しが増えたのではないでしょうか。

⑦Never gonna stop!

この曲はBuono!の基盤を踏まえつつ新しい挑戦をした曲なのではないでしょうか。
作曲がBuono!の曲を多数手がけ、そして数多くの名曲を生み出してきたいわば最もBuono!の良さを知り尽くしているAKIRASTARですし。
Buono!らしいロックサウンドなのですが、今までのBuono!の曲と比べると低音となっています。
Buono!も結成されて5年が経ちました。最年少の鈴木愛理ですら来年には高校卒業です。
当然、音域も変わってきます。音源の「泣き虫少年」とライブの「泣き虫少年」は完全に別物になっています。
だからこそ、Buono!らしいサウンドを活かしながら高音を用いないことで迫力あるボーカルに挑戦することは非常に良いことだと思います。(勿論すべてがそうだと困りますが)

「SHERBET」楽曲総評

Buono!のミニアルバムが発売になるというニュースを知った時に嬉しいと同時に非常に不安でした。フルアルバムではなくミニアルバムということでどうしても前作を思い出してしまったからです。
しかし、その不安は当たりませんでした。
総じて中々良いミニアルバムに仕上がったと思います。
その中でも一番良いと思ったのは歌割が均等に戻ったことです。
夏ダカラ!」が典型的でしたが2011年は愛理にあまりにもスポットが当たりすぎていたと思います。
一人の力が群抜けているのならそういう手法も良いと思います。
しかし、Buono!は3人が3人とも非常に高いレベルにあります。
それこそがBuono!の魅力なのですから元に戻ったのは非常に喜ばしいことです。
一方残念なこととしては歌詞がもう少し良ければなあというのがあります。
個人的に歌詞を重視する方なのでそこは気になりました。
後は飛びぬけて良い曲も無かったかなと思います。
話は少し変わりますが「DEEP MIND」が今回収録されなかったのは全体のバランスを考えてだと思います。
少し目立つというか浮くと思うので。

先ほど中々良いミニアルバムだと書きました。
これが普通のアイドルのミニアルバムなら成功だと思います。
しかし、普通のアイドルのアルバムではなくBuono!のアルバムです。
嗣永桃子夏焼雅鈴木愛理という最高峰のアイドルで構成されていて、「Cafe Buono!」、「Buono!2」、「We are Buono!」という怪物級のアルバムを既に3枚も世に送り出しているBuono!のアルバムとしては物足りなさが残るのも事実です。
アマゾンレビューみたく五点満点で点をつけるなら4点ですね。
極端に外れの曲は一つも無いと思いますし暗黒期は抜け出したと言えるでしょう。
この流れのまま次のシングルで更なる名曲を生み出してくれることを期待したいです!

特典DVD寸評

Never gonna stop!(Close-up Buono!ver type01)MV

3人がめちゃくちゃ可愛いです。観てて幸せな気分になれます。

フランス公演ドキュメント映像

2月に行われたフランス公演のドキュメント映像です。
この映像は必見です!
とにかくフランスのファンの盛り上がりが凄い!
アイドルに限らず多くの歌手が海外公演を行っていますが、大体半分ほどが日本から来たファンで半分が現地のファンという話を聞きます。
しかし、このBuono!のフランス公演はほぼ全てのファンが現地の方です。
Buono!は勿論ですが日本のアイドル文化が海外で広く受け入れらているということを改めて感じました。
本当にこのDVDは文化庁の方に見てもらいたいです(笑)
Buono!Youtubeのコメントは他のアイドルと比べても海外からのコメントが非常に多いと思います。
フランスのファンからすれば絶対に手が届かない、ネット上でしか見ることが出来なかった大好きなアイドルが自分の国にやってくる。
これほど嬉しいことは無いでしょう。
Buono!の3人も終始ハイテンションで本当に楽しそうでした。
特に愛理は初の海外ですから尚更でしょう。
最後にリーダーが「あの瞬間は世界で一番幸せだったと思う」という旨のコメントをしていました。
こんなにも遠く離れた国から応援してくれる人がいるというのは本当に嬉しかったのでしょう。
Buono!の3人はこのフランス公演で本当に代えがたい大きな財産を手に入れたのではないでしょうか。

その他雑感①

「CD Journal」「アニカンRヤンヤン!!」を立ち読みしました(買わないですみません・・・)その中で3人が好きな曲について話していたのですが
もも、愛理・・・「BELIEVE★★★」
みや・・・「夏の星空」
でした。
また、Buono!の今後の目標として愛理が「Buono!単独で武道館、そして「ロックの神様」を歌う」と話していました。
ゆび祭りでBuono!として初めて武道館に立ちましたが「ロックの神様」はあえて歌わなかったと話していました。
「ロックの神様」はメンバーにもそしてファンにも本当に大切な曲なんだなあと改めて感じました。こういう曲があるというのは本当に良いことですね。

その他雑感②

事務所にとってBuono!の優先順位が物凄く低いことは分かってるけど、いくら何でも宣伝しなさすぎじゃないかと思います。
握手会やイベントをやれとは言わないですが(スマイレージで忙しいでしょうし)、せめて購入特典でポスターつけるぐらいすればいいのにと思います。
一応初回盤と通常盤がありますが、複数買いする人はほとんどいないでしょうし近年のアイドルのCDでここまでドーピング要素が無いのは本当に珍しいと思います。(そのこと自体は良いことなのですが、そうなっている原因が事務所のやる気の無さだと何とも言えません)
売る気があるのかなとさえ思ってしまいます。
Buono!の費用対効果はハロで一番でしょうね。
最後の方がネガティブになってしまいましたが、気になっている方は買って損は無いと思います。その際は是非初回盤を!