℃-ute神聖なるペンタグラム2012〜2013冬@渋谷公会堂

2/2(土)に渋谷公会堂で行われた℃-uteの神聖なるペンタグラム2012〜2013冬昼公演に行ってきました。
℃-uteのライブに行くのは今回が初めてです。今までは予定が合わなかったり、チケットが取れなかったりで行くことが出来なかったので今回の追加公演が決まり、チケットが取れたことは本当に幸運でした。
開場の1時間程前に着いたのですが、既に沢山の人がいました。
その中でも驚いたのが女性のファンの数の多さ
今まで自分が行ってきたアイドルのライブですと、やはり男性のファンが多く女性のファンは1割多くても2割といった感じだったのですが、少なくとも4割は女性のファンだったと思います。とりわけ高校生くらいの女の子が凄く多かったです。
同年代の女の子の憧れの存在に℃-uteはなっているということ、そして℃-uteの人気が急激に高まってきていることを実感しました。

物販の列も1時間前とは思えない人の列でしたが、愛理Tと愛理・舞美・なっきいの生写真を買うことができました。
会場限定の日替わり生写真だけ買ったこととに自分の器の小ささを感じました(笑)
ちなみにコレクション生写真は千聖でした。
人の多さだったり、写真を交換している人たちを見て久しぶりにメジャーなアイドルのライブに来たなあと感じました。
では、前置きはこのくらいにしてライブについて書きたいと思います。

セトリ

01. 会いたい 会いたい 会いたいな
02. 最高ミュージック
03. キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜
挨拶
04. 「大好き」の意味を教えて!
MC
05. まっさらブルージーンズ(2012神聖なるVer.)
凄く好きな曲なんだけど、やっぱり神聖なるver.ではなくオリジナルを聴きたかった。
ただ、やはり元が良い曲なので好きな曲であることは間違いないなとも同時に思いました。
愛理の「分析不能さ〜」が聴けただけで満足です。
この曲辺りから自分もエンジンがかかり始めました。
06. 即 抱きしめて(2012神聖なるVer.)
07. わっきゃない(Z)(2012神聖なるVer.)
3曲続けての初期曲でしたが、やっぱり初期曲は良いですね。
神聖なるver.ではなくオリジナルを聴きたかったですが、それを言い出したらこのツアーは謎となってしまうw
ただ、今後のライブではオリジナルを披露する機会も設けてほしいです。
08. この街
あまりにも手抜きすぎて世界観の欠片も感じることが出来ないMVを観て以来聴いてなかったので久しぶりに聴きましたがやっぱり好きじゃない。
最大の理由は全くと言っていいほどリアリティーを感じることが出来ないこと
そもそも歌詞が書かれた時と今では時代状況が違い過ぎるし、それ以上にこの歌詞を歌うには℃-uteのメンバーは若すぎる。
それに℃-uteメンバーは全員首都圏出身ですし、その点でモーニング娘。の「ふるさと」と決定的に違う。
スローテンポの曲というのはアップテンポの曲と比べて歌詞が持つ重要性が増すと思います。
アップテンポの場合は勢いで押すことが出来るけど、スローテンポの曲の場合は歌詞の世界観に入れるかが重要になる。
5人中3人が高校生の℃-uteがこの歌詞を歌ってもリアリティーが全く感じられず、世界観を作ることが出来ていないと感じてしまいました。
10代のアイドルが歌うとしたら故郷への想いよりも都会への憧憬だと思います。
アプガが新曲「リスペクトーキョー」で東京(東京のアイドル)への憧憬をリアリティーたっぷりに表現している一方で、℃-uteからリアリティーを感じることが出来ないのは何とも皮肉だと思いました。
MC
なっきいが料理教室に通っていて、初対面の人と食事をするのに緊張するという悩みとそれに対する神様(まいまい)の回答。
まいまい姐さん流石です。
個人的にはなっきいの一人称がずっと「中島」だったのに1回だけ「早貴」になったのが可愛いなと思いましたw
09. 江戸の手毬唄Ⅱ(2012神聖なるVer.)(鈴木愛理)
個人的に一番思い入れがある℃-uteの曲がこの「江戸の手毬唄Ⅱ」です。
℃-uteのことをほとんど知らなかった時に唯一知っていた曲でした。
その思い入れがある曲を℃-uteで一番好きなメンバーである愛理がソロで唄う。
だからこそ、どうしても聴きたかった。
だからこの曲のイントロが流れてきて愛理が出てきた時は本当に嬉しかった。
そして、愛理がこの自分が大好きな曲を完璧に歌い上げて、表現し切って。
もう本当に感動しました。
愛理の手毬唄が聴けただけでこのライブに行けて良かったと思いました。
10. 乙女COCORO(矢島舞美)
11. ほめられ伸び子のテーマ曲(岡井千聖)
曲自体は特に好きという訳ではないんですけど、予想以上に良かった。
千聖の声質にこの曲が合っていると感じました。
12. 約束は特にしないわ
13. 大きな愛でもてなして(2012神聖なるVer.)(中島早貴萩原舞)
MC(ペンタグラムでペンタグラフのコーナー )
2006年の℃-uteをテーマにしていましたが、人数の増減とかBerryzじゃないとか中々きわどい発言多かったですね。
千聖のこっち3人はマイク入ってなかった発言とか。
ただ、こういう事が言えるようになったっていうのは℃-ute良い意味での余裕が出てきたと言えるのではないでしょうか。
14. FOREVER LOVE(ステッキパフォーマンス)
これ必要だったのかな...
15. ジュリエット ジュリエット
涙の色」で聴きたかったです...
16. 君は自転車 私は電車で帰宅
君チャリは好きでも嫌いでも無いんですが、この街と違ってリアリティーは感じることが出来るので良いですね。
雪の演出も中々良かったと思います。
17. 都会っ子純情(2012神聖なるVer.)
都会っ子のイントロが流れてきた時の会場の盛り上がりは本当に凄かった!
やっぱり℃-ute史上最高の曲はこの曲だと思います。
ショートver.だったのが残念でした。
口上がまいまいでしたがこの日が初披露とのこと。
中々良かったと思います。
ただ、舞美のイメージが強いし舞美の口上も1回聴いてみたいな。
18. 青春! 無限パワー
19. 悲しきヘブン
この曲は発表になった時から凄く話題になった曲だったので生で聴くのが楽しみでした。
愛理と千聖は勿論凄かったですが、それ以上にひたすら踊っている3人の圧倒的なダンスに魅了されました。
特になっきいは凄かった!
今回のライブで初めて知ったのですが、ダンスをしている3人が前でヴォーカルの2人が後ろなんですね。
ダンスがヴォーカルの引き立て役になるのではなく、ダンスとヴォーカルが双方があってこそこの曲が成り立つのだと感じました。
℃-uteの凄さを感じることが出来た曲です。
MC
20. 世界一HAPPYな女の子
正直な所この曲はライブで盛り上がる曲だとは思っていなかったです。
あんなにも盛り上がるとは驚きでした。
21. Kiss me 愛してる
この辺りから会場もラストスパートという感じでしたね。
この曲も好きな曲なので聴けて良かったですし楽しかった!
22. いざ、進め! Steady go!
もうこの辺りから盛り上がりすぎて記憶が無いw
23. SHINES (BD:高木&小川フラッグ)
アンコール
24. JUMP(2012神聖なるVer.)
自分は2階にいたのですが、まいまいとなっきいが近くに来ました。
こういう演出はやっぱり盛り上がりますよね。
MC
フォトブックの告知をした愛理、次回ツアーの告知をした舞美に対してハロコンを軽くdisったなっきい、緑Tシャツ買ってと言った千聖、勝田と呼び捨てにしたまいまい。
フリーダムでしたwww
25. Danceでバコーン!
ダンバコで終わるというのはどうなのかなと思ってましたが、盛り上がって終わるというのもいいですね。

ライブ総括

とにかく楽しかったです。
℃-uteのライブは今回が最初で最後かなと思ってましたが、楽しすぎたのでまた行きたいです。絶対行きます!
セトリも最高でした。「憧れMy STAR」以外好きな曲を全て聴けました。(神聖なるver.であったにせよ)
また、5人全員が水準以上の歌唱力、ダンススキルを持っている。そして2時間もの長時間でパフォーマンスが落ちることが無い。
これは本当に凄いことだと思います。
これこそが℃-ute℃-uteたる所以だと感じました。
このレベルというのは一朝一夕で身に付くものではないと思います。
それは10年という期間は勿論ですが、常にライブという実戦の場で自分たちのパフォーマンスを上げていったからこそだと思います。
夜公演のMCで愛理が「握手会も大事だけど℃-uteはやっぱりライブを届けていきたい」という旨のことを言ったそうです。
本当にその通りだと思います、℃-uteの100%の魅力はライブでこそ伝わるものだと感じました。
そしてメンバーからこういった発言が出たことは本当に嬉しいことですね。
話を歌唱力、ダンススキルに戻しますが全員が高い水準にあると思いますが歌唱力に関しては愛理、ダンススキルに関してはなっきいと愛理が頭一つ抜けていたなと感じました。
愛理の歌唱力の凄さというのは音を外すことがほとんど無いということ。常に95点以上を取るといった感じだと思います。
唯一この街の時だけは調子が悪そうでしたが...
そしてもう一つ凄いと感じたのが高音を伸ばした時に全くブレが無いこと。これは本当に凄い!凄く綺麗に音が伸びる。聴いていて本当に気持ちよかったです。
この点に関しては愛理と他のメンバーで差があった部分だと思います。
特に「まっさらブルージーンズ」、「江戸の手毬唄Ⅱ」、「ジュリエット ジュリエット」が良かったと思います。
なっきいのダンスでは特に「悲しきヘブン」と「Danceでバコーン!」が凄かったです。
ダンバコは最後の曲なので非常に疲れていたでしょうが、それを感じさせない圧巻のパフォーマンスでした。
愛理はどうしても歌唱力に目がいってしまいますが、ダンススキルも本当に高い!
とにかく安定していますし、キレも凄い!

℃-uteが真のブレイクを果たすためには

最後にライブに内容からは離れますが、℃-uteが真のブレイクを果たすためには何が必要なのかを私なりに考えてみたいと思います。

一般層に届くような良質な曲

まず、挙げたいのが良質な曲です。
個人的な見解ですが℃-uteハロプロの中では一番曲に恵まれていないのかなと思います。
南波一海さんが「アイドル10年史」の中で曲こそが℃-uteの唯一にして最大の弱点と書かれていました。
℃-uteの活動期間、曲数を考えると良質な曲が少なすぎると思います。
良質な曲を持って一般層に訴えかけることが必要なのではないでしょうか。
歌唱力やダンススキルに興味を持ってもらうにはまず曲に興味を持ってもらう必要があると思います。
だからこそ良質な曲が必要なのではないでしょうか。

事務所の戦略

これこそが最大の懸案事項なのは間違いないでしょう。
2012年℃-uteの勢いは凄いものがあったと思います。この勢いを℃-uteのブレイクに活かすことこそが事務所に求められていたことだと思います。
しかし、2013年蓋を開けてみればシングル曲はカバー曲。ツアーはいつもと同じ会場。
少なくとも現状では事務所が勢いを止めてしまっていると言わざるをえません。
曲に関しては個人的な好みがあるかもしれませんので置いておきますが(「この街」が一般層に届くような良曲だとは、あのMVが最高なんて口が裂けても言えないですが)ツアーに関しては本当に事務所の怠慢としか思えません。
現在アイドル界を見てみますとAKB48ももいろクローバーZが頭一つ抜けていると言えます。AKBは昨年東京ドーム公演、ももクロは西武ドーム公演を行いました。
2組とも日産スタジアムでの公演が決まっています。
この2組に続くのがモーニング娘。私立恵比寿中学、そして℃-uteだと思います。
モーニング娘。は武道館が決まっていますし、エビ中は3月によみうりランドが決まっています。おそらく今年中により大きな会場でライブを行うでしょう。
一方℃-uteと言えば中野サンプラザのような2000人から2500人くらいの会場が決まっている程度です。
また、他のアイドルでは東京女子流が昨年末に武道館でライブを行いましたし、SUPERGiRLSも6月に武道館でのライブが決まっています。
また、BABYMETALは6月にNHKホール、でんぱ組.incは9月には日比谷野音でのライブが決まっています。
上記のアイドルが勢いそのままに会場もどんどん大きくなっていく一方で℃-uteだけが毎回同じような会場でライブ。
この状況が続くと℃-uteはチケットが取りにくいアイドルになるだけです。そしてファン離れもおきてしまうでしょう。
今の℃-uteの勢いならもっと大きい会場でライブが出来ると思います。
そして、メンバーが明確に武道館という目標を口に出している。
個人的にはNHKホールやパシフィコ横浜といった規模の会場でライブを行い、今年中に武道館でライブを行って欲しいです。
エビ中や女子流更にはモーニング娘。はまだ若いメンバーが多いのでピークは数年後だと思います。
しかし℃-uteはメンバーの年齢的にも今を逃してはいけない、今が勝負時だと思います。
事務所がこのことを理解して、きちんとしたスパンで戦略を立ててくれれば℃-uteのブレイクの確率は高くなるのではないでしょうか。