孤高の天才矢神久美


今回の記事では矢神久美がいかに天才であるかを書きたいと思います。
現在アイドルは数千と存在しているので凄いアイドルは沢山います。
松井珠理奈の存在感、嗣永桃子の頭の回転の速さと勝負度胸、鈴木愛理の歌唱力、鞘師里保のダンススキル、中元すず香の潜在能力、夏焼雅の艶のある歌唱、高橋みなみのリーダーシップと枚挙にいとまがありません。
ですが彼女達は天才ではありません。特筆すべき能力は持っていますがマルチな能力を持っているとは言えません。
例えば鈴木愛理は圧倒的な歌唱力は勿論ダンスのレベルにも定評があり、激しいダンスをしながら歌うという点ではアイドル史上に残る存在と言えると思います。しかし、鈴木愛理には決定的な弱点があります。ファンの方なら誰しもが分かると思いますが滑舌です。正直な所何を言っているのか分からない時が多々ありますwこれは演技をする上での決定的な重荷になってしまいます。
他のアイドルもやはり欠点を持っています。とりわけ演技、表現の面で多く見受けられると思います。
その中で矢神久美は現在数千といるアイドルの中で唯一能力的な弱点を全く持っていない稀有な存在と言えます。そのことこそが、矢神久美を天才たらしめているのです。

1推しではない立場から

ここで私の立ち位置を書きたいと思います。
何が言いたいかというと私は矢神久美が1推しではないということです。私はSKEを好きになってから一貫して1推しは松井珠理奈ですし、2推しは約2年ほど大矢真那です。
現在矢神久美は私にとって3推しです。といっても珠理奈や真那とはやはりスタンスが違います。(生写真持ってないですし)そして私が矢神久美を好きになっていった原因というのがその圧倒的な能力に魅了されたからです。
私は「青空片想い」のMVを偶々見てSKEのファンになったのですが当初はどちらかというとアンチ矢神久美と言える立場でした。(これは「青空片想い」のMVが珠理奈、茉夏を除いてみんな可愛く撮れていなかったことに起因します)
何故常に選抜に選ばれ続けているのかが全く分かりませんでした。
そんな中で私にとっての矢神久美の印象を劇的に変化させたのが2010年のライブ「1!2!3!4!ヨロシク!勝負は、これからだ!」で披露されたもはや伝説と化している「虫のバラード」です。

圧倒的な表現力


「虫のバラード」という曲はTeamKの逆上がり公演の秋元才加のソロ曲です。
48Gの公演にはソロ曲がある場合があります。
SKEだと松井玲奈の「枯葉のステーション」AKBだと大島優子の「泣きながら微笑んで」柏木由紀の「夜風の仕業」などがあります。
秋元康はソロ曲の詩を書く際にそのメンバーをイメージして詩を書くということを言っています。
「虫のバラード」の場合は秋元才加が尾崎豊が好きということを意識して書いたと述べています。
そんな秋元才加の「虫のバラード」を当時秋元才加よりも6歳年下の16歳矢神久美がカバーをする。
普通に考えたら無謀にも程があります。
当時のSKEは現在程の知名度は全くなく、シングルの売り上げなどは今の5分の1以下です。
ライブタイトルに「勝負は、これからだ!」とあるように正にこの時期はSKEの今後を占う大事な時期だったと思います。
そのような失敗が出来ない状況で矢神久美は完璧に「虫のバラード」の世界を表現しました。本家顔負けのパフォーマンスです。そして今では矢神久美の凄さを端的に示すものとしてこの「虫のバラード」の映像は用いられています。
私はこのライブには行けなかったのですが、この「虫のバラード」をDVDで見た時に本当に驚いたことを覚えています。そして、
"矢神久美が天才であると感じた瞬間でした"

歌唱力

矢神久美の能力的な弱点をあえて挙げるとすれば歌唱力になるのでしょうか。
このことに関しては48Gにいる以上ある程度は仕方がないことです。やはりボイトレや定期的なライブでのパフォーマンスが無ければ歌唱力は伸びないですから。
とは言っても上の虫のバラードを聴いて頂ければ分かるように(口パクですが)矢神久美が高い歌唱力を持っていることは分かると思います。歌唱力に関しても潜在的な能力は非常に高いので機会を見つけて少しトレーニングをすれば劇的に変化すると思います。

ダンススキル


あまり良い動画が無かったのでこれもAKBの公演曲「エンドロール」をSKEでカバーした時の映像を紹介します。
SKEでダンスといえばおそらく木下有希子の名前を挙げる人が多いと思います。しかし、SKEの支配人である湯浅支配人はSKEでダンスが最も上手いメンバーを聞かれて矢神久美の名前を挙げていました。
個人的にはHIP HOP系のダンスが非常に上手いと思いますし、生でパフォーマンスを観た時に感じたのですが非常に柔らかいダンスをすると思います。

演技力


マジすか学園でのダンスの演技は各方面で賞賛されていました。何よりもこの年齢でコミカルな演技をするというのは想像以上に難しいことです。主役ではなく脇役で輝ける若い年齢の女優というのが多くはいないことを考えても演技力の高さが分かると思います。


また、「この日のチャイムを忘れない」の特典映像のくーみんの「花火は終わらない」でも表情の豊かさが分かると思います。コミカルだけではなく様々な演技が出来ることも示していると思います。


矢神久美の演技力の高さを示すエピソードにSKE全体で行った映画「WAYA! 宇宙一のおせっかい大作戦」に松井珠理奈と共に合格したことです。
珠理奈推しの自分が言うのも何ですが珠理奈はそんなに演技が上手くありません(以前と比べると格段に進歩はしていますが)
おそらく珠理奈の合格は既定路線だったでしょう。やはり商業的な部分を考えると知名度のあるメンバーを選ぶのは当然のことです。
つまり、矢神久美は50人以上が受けたオーディションでたった一つしかない椅子を見事勝ち取ったと言えます。

声の魅力


AKB48をモチーフにしたアニメ「AKB0048」の声優オーディションに矢神久美が合格したことは広く知られていることです。
このオーディションはAKB、SKE、NMB、HKTのメンバー約200人が受けて矢神久美はたった9人しかいない合格者となりました。
合格者の中には仲谷明香や秦佐和子のように声優になることを夢見て48Gに入ったメンバーや渡辺麻友石田晴香のようにアニメ好きを公言しているメンバーが多数います。
その中で特に声を売りにしている訳ではない矢神久美が合格していることは正直な所非常に驚きました。
SKEで一番のアニメ好きである古川愛李が9名の中に入れなかったにも関わらず矢神久美が合格したことを知って尚更驚きました。
本当にどこまで天才なんだ・・・

まとめ

簡単ではありますが矢神久美がいかに天才であるかを書いてみました。他にも(勉強は出来ないけど)頭の回転が非常に速いことなども矢神久美の特徴であると思います。
では矢神久美には欠点は無いのか?
矢神久美にも欠点はあります。それは"天才故のムラっ気です"
おそらく矢神久美は他の人間と比べて何でもそつなくこなしてしまいますし、少しの努力で物凄い成果を得てしまうのではないかと思います。(AKB0048のオーディションなどは典型的だと思います)
だからこそ、どこか少し冷めた部分がありどうしても常に本気でいることが出来ないのではないでしょうか。
オーディションのように本気を出せば物凄い力を発揮するのは実証済みですが、一方でダンスなどで手を抜いていると思われることが散見されます。
"矢神久美を常に本気にさせる環境"
これこそが矢神久美という天才の能力を最大限に引き出すものなのではないでしょうか。
そして残念ながらそれはSKEやAKBには無いのかもしれません・・・