南波志帆のポップ性が放つ底知れぬ魅力


久しぶりの更新になってしまいました。
仕事が忙しくなってきたこともあるのですが、それ以上にブログのネタが無かったので(笑)
ということで、今回はアイドルから少し離れて南波志帆について書きたいと思います。

略歴

福岡出身の19歳。元cymbals矢野博康に見出されて15歳の時にファーストミニアルバム「はじめまして、私。」でデビュー。
2010年には「ごめんね、私。」でポニーキャニオンよりメジャーデビュー。
2011年には初のフルアルバム「水色ジェネレーション」を発売。
2012年12月にはセカンドアルバム「乙女失格。」の発売が控えている。
マジック・ヴォイスと評される透明感溢れる独特の歌声、豪華な作家陣が提供する良質な楽曲で多くの音楽好きを惹きつけている。
といった感じでしょうか。(公式サイトを元に纏めました)

唯一無二な歌声

先にも書いたように南波志帆のマジック・ヴォイスと呼ばれる歌声は他の誰にも真似することが出来ない唯一無二なものです。
初めて南波志帆の曲を聴いた時に驚いたことを良く覚えています。
この透明感溢れ、ゆるふわな歌声こそが南波志帆南波志帆たらしめていることは間違いないでしょう。

豪華な作家陣

南波志帆のデビュー以来プロデューサーをしているのが元cymbals矢野博康です。
矢野さんがプロデューサーという時点で楽曲が良いことは決定しているようなものですが、矢野さん以外にも同じく元cymbalsで現在ではソロロシンガーとして確固たる地位を築いている土岐麻子ラヴ・タンバリンズのキーボードでcymbalsにも楽曲を提供していた宮川弾といった渋谷系ネオ渋谷系と呼ばれることが多い方が曲を多く提供しています。
更には小出祐介(Base Ball Bear)、山口一郎(サカナクション)といったロキノン系、他にもYUKIや最近解散が決まったことで話題を呼んだキリンジ秦基博などとにかく豪華な作家陣が楽曲を提供しています。
ロキノン系の音楽が以前から好きで最近では渋谷系の音楽も良く聴く私にとっては何とも言えないほど贅沢な作家陣が良質な曲を提供していると感じてます。(欲を言えば元cymbalsで唯一南波志帆と関わりが無い沖井礼二に曲を提供してもらえればと思ってしまうことが度々あります)
そして、南波志帆はこれらの豪華な作家陣の曲を自分色にすることが出来ていると思います。
マジック・ヴォイスと良質な楽曲が重なり合うことで南波志帆の魅力は底知れぬものになっていると思います。
そして、そのことが音楽好きは元より多くの音楽家を惹きつけているのではないでしょうか。

作詞/小出祐介 作曲/山口一郎 ということで話題を呼んだ「こどなの階段」
小出祐介独特の詩とサカナクションの楽曲を思わせる山口一郎の曲を南波志帆が料理している楽曲。
余談ですが、小出祐介南波志帆がデビューした時からのファンだそうです。


作詞/土岐麻子 作曲/矢野博康 cymbalsコンビが手掛けた「ごめんね、私。」


作詞・作曲/宮川弾 ファーストフルアルバムの冒頭を飾るに相応しい「水色ジェネレーション」

南波志帆とアイドル

南波志帆はしばしばアイドルと考えられることがあると思います。
その理由としては①その独特な歌声ゆえ②10代とまだ若くルックス的な観点からも③自ら楽曲を作るのではなく提供された曲を歌っている
私的にはこの3点が南波志帆がアイドルとして考えられることがある理由なのではと思います。
事務所としては南波志帆をアイドルとして売り出す気は全く無さそうです。
個人的には南波志帆はアイドルでは無いと考えています。
現在のアイドルには東京女子流9nineのように将来的にはアイドルから脱しようとしているであろうアイドルがいます。
またDancing DollsやDream5、E-Girlsのようにアイドル的な売り方をしながらも少しアイドル界の中心から距離を置こうとしているアイドルがいます。
更にはTomato n'Pineのように非常に楽曲の質が高いアイドルもいます。
しかし、南波志帆の場合は上記のどれにも当てはまらないと考えます。
東京女子流9nineDancing Dolls、Dream5、E-Girlsとは異なり南波志帆の場合はアイドル的な売り方をしてません。(握手会、典型的な複数売りなど)
また、Tomato n'Pineが良曲揃いなのは言うまでもありませんがトマパイの場合、曲を提供しているagehaspringsありきのユニットであると言えると思います。
一方の南波志帆の場合は豪華な作家陣の存在が重要なのは勿論なのですが、あくまでも
南波志帆ありきだと私は思います。
トマパイの場合極端な話トマパイが歌う必然性は非常に少ないと思いますが、南波志帆の場合は南波志帆でなければこの豪華な作家陣の曲を活かすことが出来ないと思います。
上記の点から私は南波志帆はアイドルではないと思っています。

南波志帆のこれから

「こどなの階段」以降、南波志帆の楽曲は渋谷系ネオ渋谷系の路線から離れロキノン系の路線に進んだかと思いました。
そんな中でつい先日2ndアルバム「乙女失格。」の概要が発表されました。
東京事変伊澤一葉さんが初めて楽曲を提供しており、ロキノン路線の継続がありながらも矢野さん、土岐さん、宮川さんと従来の路線も踏襲されており非常にバラエティー豊かなアルバムとなりそうで非常に楽しみです。
南波志帆本人もこのアルバムへの手応えを語っており早く聴いてみたいと思います。
話は変わりますが、南波志帆はもう少しライブをしてもいいのかなと思います。イベント等には参加していますが、やはり生のライブを経験することでより表現力に磨きがかかるのではと思います。
南波志帆はもう少し売れてもいいのかなと個人的には思います。しかし、目先の売り上げよりもこのまま良質な曲を世の中に出し続けることこそが何よりも望みたいことです。
まだまだ日本の音楽も捨てたものじゃないと思わせてくれる南波志帆
これからの活躍に期待したいです。