SKE48が向かう先とは

少し遅くなりましたが、「SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK まだ、夢の途中」を読みました。
この本を読んだ感想、そしてこの本を読んで改めて感じたことについて書きたいと思います。

SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK まだ、夢の途中」レビュー

まず色々な所で書かれていることだと思いますが、写真が素晴らしいと思います。
今回の本の写真を撮ったのはスポーツ誌Numberのフォトグラファーの方ということもあり、今までのアイドルの写真をは一線を画す写真になっていたと思います。
次に内容に関してですが、基本的には知っているエピソードに関することが多かったと思います。
しかし、知っていることでも改めてきちんとした文章で読むことで新たなことを感じたりすると思いましたし、懐かしくも思いました。
そして、勿論知らないエピソードであったりより詳しく知ることが出来たエピソードもあります。
花音とTeamEの話などは知らなかったし、牧野アンナのインタビューも興味深かったです。
全体としてはSKEのことを最近知った方にはSKEってこんなアイドルだよというのを理解するのに最適な本になっていると思います。
また、以前からのファンでも新たな発見もあると思いますし、知っていることでも改めてメンバーの言葉で語られていると新鮮に感じることもあると思います。
ただ不満点があるとすればもう少し卒業生に関しては触れられるべきだったのかなと思います。
少なくとも松下唯と小野晴香に関してはSKEを考えるに当たって欠かすことの出来ないメンバーだと思うのですが...
卒業生が築き上げてきたものがあってこそ今のSKEだと思うので。

SKE48の夢とは

この本を読んでSKE48の夢って何なんだろうと改めて感じました。
個々のメンバーにはそれぞれの夢があります。一方でSKE48としての夢もあると思うので。
本の中にもメンバーに夢を聞いていて、SKEとしては名古屋ドームという回答が複数ありました。
AKB48が東京ドームでのライブという結成当時の夢を叶え、SKEに関しても紅白単独出場という夢を叶えました。
紅白の次の夢が名古屋ドームというのは名古屋に拠点を置いているSKEとしては自然なことなのでしょう。
ただ、個人的には「日本一のアイドル」だったりAKB48を超える」といった回答が無かったのが残念でした。*1

私とSKE48

ここで話は少し逸れますが私のことについて書きたいと思います。
以前にも書いたかもしれませんが、私は「青空片想い」でSKEに興味を持ち「ごめんね、SUMMER」で完全にSKEのファンになりました。
なので2010年にファンになったと言えます。
最初のきっかけとしては松井珠理奈に衝撃を受けたというのがあります。
ただ、それだけだったらSKE48全体に興味を持つことは無かったと思います。
それはSKEを知るにつれて「汗」「全力」「ギラギラ」「絆」といったAKB48を観た時には感じることが出来なかったものをSKE48に感じることが出来たからだと思います。
特に私がファンになった頃はブレイク前夜ともいうべき時期でメンバーが凄く良い意味でギラギラしていたと思います。
売り上げも伸びてきて、ライブ会場も大きくなっていきメンバーも今が勝負だということを強く感じていたと思います。
そしてそれが実ったのが2011年だったと思います。
バンザイVenus」で初めてオリコン1位を獲得し、選抜総選挙でも躍進。「パレオはエメラルド」でスマッシュヒットを記録。
一躍世間でも脚光を浴びました。
この活躍もあって2012年こそは「AKB48を超える」という結成された時の目標に近づくことが出来るのではないかと感じていました。

SKE48にとっての2012年

2012年はスタートは素晴らしかったと思います。
片想いFinally」という良曲を引っ提げて初めてミュージックステーションに出演することも出来ました。
今思えば私がファンになってからこの「片想いFinally」発売までがファンとして一番楽しかった期間でした。
全てが変わったのが2012年3月24日の松井珠理奈TeamK兼任発表です。
発表された時はショックでただひたすら茫然としていました。大学の卒業式の前日という最悪のタイミングだったことも覚えています(笑)
この珠理奈のK兼任というのは色々な見方が出来ると思うのですが、私がこの発表を聞いて感じたのはSKEがAKBを超えるということは決して出来ないことだということです。
SKEはAKBの姉妹グループであることは間違いは無いと思います。
ただ、SKEはAKBの人気拡大のための道具では無いと思っています。
妹が姉を超えちゃいけないなんて決まりは無いですし、それこそがSKEが結成された時からの目標だった。*2
そのSKEのセンターであり大黒柱の珠理奈をAKBと兼任させるということはその夢・目標が叶わないということを意味している。
私はそう感じました。
振り返ってみると私がSKEを応援してきた理由の大きな部分にSKEがいつかAKBを超えるという目標が叶う時を見たいというのがありました。
だからこそ私はAKBブレイク後に出来たNMBやHKTには興味を持たなかったのだと思います。
AKBがブレイクする前に出来てAKBに影響を受けているメンバーが少ないからこそSKEは本気でAKB超えを目指し、そしていつかそれを叶えると信じていました。
しかし、それが叶わないと分かってしまった。
勿論2010年も2011年もそのようなことを感じることは多々ありました。
しかし、それは売り上げが良くなれば選抜総選挙で躍進をすれば変わるのではないかと信じてました。というよりは今思うと信じたかったのだと思います。
しかし、2012年になって珠理奈のK兼任、そして北原里英のSKE兼任、CDの売り上げが増加し選抜総選挙で大躍進を遂げても全く変わらない現状。
これらのことで私にとって2012年はSKEはAKBを超えることが出来ないと決定付けられた1年となりました。
そして同時に私のSKEを応援する気持ちも以前とは違うものになっていったと思います。
勿論それは1期生を初めとする大量卒業も影響しているのですが。

SKE48にとっての2013年

2013年、SKE48は結成以来最大の岐路に立つのではないかと思います。
年明け早々に既に卒業が発表されていた矢神久美を含む9名ものメンバーが卒業をすることが発表されました。
とりわけ矢神久美、小木曽汐莉といった選抜常連メンバーで人気も非常に高いメンバーの卒業は大きな衝撃でした。
SKE48は自身の夢を追いかけるための場所。
しかし、現在のSKEはSKEにいると夢が叶わないと思ってしまうような現状かもしれません。
桑原みずきの卒業理由は「SKEにいると演技のオーディションが受けられない」というものでしたし。
再び話を「SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK まだ、夢の途中」に戻しますが、この本の帯には「私たちはもう、AKB48のライバルにならなきゃいけない」
と書かれております。
これは珠理奈の言葉です。
珠理奈が今でもこの思いを持っていてくれているというのが嬉しかったですが、果たしてこの言葉がどれだけ他のメンバーに伝っているのかと感じてしまいました。

※全体として纏まりのない乱文になってしまいました。申し訳ありません。

*1:SKEとしての夢は何ですかという質問なら違った結果だったかもしれませんが

*2:今エビ中が面白いのは姉超えにリアリティーを感じさせる唯一のグループだからだと個人的には思います